バスケットボール選手に対する誹謗中傷やプライバシー侵害への対応について
(2024年10月1日)
いつもたくさんのご声援をいただき、ありがとうございます。シーズン開幕にあたり、皆様にお願いとご報告がございます。
昨今、SNS等における誹謗中傷やプライバシー侵害が深刻な社会問題となっています。バスケットボール界においても、多数の選手が、誹謗中傷を受けたり、選手の家族・関係者も含めてプライバシーをさらされたりすることによって心を傷つけられ、競技活動や日常生活に多大な支障が生じております。
特に、シーズン中は、選手に対する悪質な誹謗中傷が多くなります。プレーに対してご意見をいただくことと誹謗中傷は全く別のものであり、人格攻撃等の誹謗中傷は選手の競技環境を大いに害する悪質な言動です。
また、選手の収入や交際相手などのプライベートな情報がさらされることも増えてきています。選手は多くの方々から注目される立場にありますが、皆様と同じく、社会で生活する一人の人間として、プライバシーは守られなければなりません。選手は、バスケットボールに集中できる環境があってはじめて、競技で最高のパフォーマンスを発揮することができます。したがいまして、選手が安心して競技に取り組むことができる環境を整えていくために、日本バスケットボール選手会は、選手を含む関係者に対する誹謗中傷やプライバシー侵害については、決してこれを許さず、選手会顧問弁護士や提携パートナーであるCOAS(
アスリートに対する誹謗中傷の抑止活動を行っている団体)と連携して、法的措置を含めた厳正な対応をしてまいります。
皆様には、日頃あたたかいご声援をいただいていることに心より感謝申し上げますとともに、どうか誹謗中傷等の行為はせず、また、選手のプライバシーを尊重いただけますようお願いいたします。
●日本バスケットボール選手会 田渡凌会長コメント
昨今SNSが普及したことで便利な世の中になり、応援してくれる方々との距離も縮まりました。それが沢山のアスリートの力になっています。その反面、耳を塞ぎたくなる言葉や、競技とは直接関係の無いことで罵られる、いわゆる誹謗中傷が多く見受けられるようになりました。それに加えて、プライバシーが侵害される問題も起きています。このような問題で心を苦しめる選手も少なくありません。
日本バスケットボール選手会は、世の中からあらゆる誹謗中傷が減り、SNSがポジティブなプラットフォームとして使われることで、選手達が競技に集中できる環境になることを願っています。
<COASの公式ホームページ>
https://www.coas-lawyers.com/